相続対策事例ケース5|不動産の組み換え
■亡夫からの相続した不動産資産の管理をしていたが、高齢になってきたので、維持・管理の手間を解消したい。
■足腰が弱ってきたので、道路から玄関まで階段のある自宅の独り住まいに負担を感じるようになった。
■相続税を軽減するために、一部の資産を組み換えるべきか悩んでいる。
1. 各不動産の現状を把握する
2. 弊社からのご提案
K様は、ご所有不動産の収益性が多少低下しても維持管理の負担を軽減したいという強いご要望でしたので、個々の不動産において可能なものは手間がかからないサブリース契約への変更をお勧めしました。
具体的には、「月極駐車場」を時間貸駐車場に変更し、「都内の一棟マンション」は賃貸住宅運営管理会社とのサブリース契約を、「都内のアパート」は賃貸管理業務委託し、継続保有することをご提案しました。
また、「近県の一棟マンション」は大規模修繕の時期が迫っていることや稼働率の低下、相続後の分割も考慮して、区分所有マンション2戸への買い替えをご提案。「ご自宅」は、K様の体調と将来を考え、相続税評価額の圧縮効果と生活利便性に優れる都心のタワーマンションへの買い替えをお勧めしました。
3. 提案後の対策
K様は2人のお子様と共に資産レポートをもとに将来について話し合いの機会を持たれました。加齢や体調の変化に伴い、ご所有不動産の維持・管理が負担になっていた中で、「都内の一棟マンション」と「都内のアパート」については管理業務を委託されました。
「近県の一棟マンション」に関しては、流通性がより高い都心部の区分所有マンションへの組み換えを進めていく予定です。「ご自宅」は、ご主人やお子様と過ごした思い入れがありましたが、利便性が高く、フラットな都心のタワーマンションに買い替えることで方向性がまとまりました。